平成９年８月１６日（土）　曇り　　三重釣行報告（後編）

こんにちは。まいえです。

私の夏休みの三重での釣行記です。一応クライマックスですので、もう少しお付き合い
頂ければ幸いです。

尾鷲には３０分ほどかかり、午前８時半頃に到着した。中部電力は街の南にあった。車
から見ていると、釣り竿が見える。残念ながら車では入って行けないため、路上に駐車
して歩いていくことになった。（ちょっと歩きます。ﾌｰ）

途中の浅い川に３０ｃｍ位の魚がたくさん泳いでいた。近くにいた子供に聞いてみると
近くにあった食品工場で食用に養殖していた魚（名前も聞いたが忘れました）で、工場
がつぶれた時に川に捨てられたものとのこと（ウナギも捨てられたらしい）。

釣ろうとしたがハゼしか釣れないために諦め、河口の排水溝に向かった。１０分ほど歩
くと排水溝が２つ並んでおり、５、６人が釣っていた。（ちょっと硫黄のような匂いが
したのが気になったが・・・）

半身半疑で様子を見ていると、排水溝のすぐ脇で釣っていたおじさんが２０ｃｍ位のメ
ジナを釣った。バケツの中をみると同じ位のメジナが数匹いた。義父が聞いたところイ
シダイを狙っているとのことであった（後で聞いた話だと、このおじさんは早朝にシマ
イサキを入れ食い状態で釣っていたらしい）。

釣れることが分かったのでイシゴカイとアオイソメを使って浮き釣りを始めた。

排水溝近くには人がいるため、２つの排水溝の間（７ｍ位離れていた）の流れの緩やか
な所で浮き下１ヒロ位でやってみた。

すぐに当たりがあり釣れたのは５ｃｍ程のメジナ。義父も同様である。義父は１２号針
を使ったがよほど活性が高いのかそれでも食いついてくる。

しばらくすると排水溝付近が空いたため移動した。排水溝に直接仕掛けを入れると、あ
っという間に流される。仕方なく流れ脇の流れが緩いところを狙ってみた。

流れが早目のため浮き下を１ヒロ半ほどに替えると、１５ｃｍ程の見たことのない銀色
の鱗のある魚が釣れた。また、１０ｃｍ程の平アジが３匹釣れた。

小魚ばかりのため１０ｍ程投げて流れにそって手前に引いてみた。３度目に流れの緩目
の所に投げ込んだ瞬間にグンッと強烈な当たり。竿を立てようとすると、あっという間
にハリスを切られた。

針をフナの４号からセイゴの１０号（ハリス１.５号）に付け替えて、もう一度同じ所に
投げ込むとまたもや当たり。竿を立てて、強引に引いてくる。排水溝の流れの早いとこ
ろに入ろうとするのを交わしながら巻く。おっ、おっ、重い。

何とか水面近くまで引き上げて、魚体が見えた。

「ボラだっ」

ふっと一瞬力が抜けた瞬間に針が外れてジ・エンド。５０ｃｍ程の巨大なボラの引きは
強烈でした。

今のやり取りで仲間が逃げてしまったのか、同じ所に投げ込んでも当たりがなくなって
しまった。その後、義父が２５ｃｍ程のボラを上げたが、私には釣れなかった。どうも
ボラとは相性が悪いようである。

太平洋のボラは美味しいと聞いていたため、（河口付近で半信半疑ながら）ボラをキー
プした。隣の子供が大きなボラを捨てていたので、それも貰ってきた。

その後、シマダイ（１０ｃｍ）やオヤビッチャ（１５ｃｍ：スズメダイの仲間）などの
小魚を追加した。

そろそろボラが戻って来たかと思い、再び投げてみた。１０ｍ程投げては、比較的流れ
の緩やかな所を引いていると、数回目に、グンッと再び強烈な当たり。

「ボラだっ」

今度こそはと思い、竿を立て慎重に引き上げようとする。

「まっ、巻けない」

竿は立てたものの、先程よりも強烈な引きで、魚が下へ下へと突っ込もうとするため、
リールは巻いているのだが、魚が近づいても上がってもこない。

なんとか根にだけは入られないようにと、竿をためてこらえる。

腕が疲れてきたが、一度ばらしているため長期戦も辞さない覚悟である。

汗がにじんできたところで、ふと引きが一瞬緩んだ。

「巻ける、巻ける！！」

慌てて巻き上げる。再び魚が下へと突っ込もうとするが、勝負はついていた。

魚体が見えてきた。

「黒い！？　ボラじゃないよ！」

「あっ、メジナだ大きい！！」

ボラじゃないと分かりちょっと緊張したが、無事に抜き上げた。

魚の正体は３０ｃｍ程のメジナであった。いつも釣っている小メジナとは、サイズこそ
それほど変わらないが、身が厚く、大人の様相でまったく別の魚のようである。
（家で図ったところ２８ｃｍ、重さは図るのを忘れたが５００ｇ程か。^^;）

小さくても良く引く魚だと思っていたが、今まで味わったことのある引きとは、次元が
違っていた。（ﾁｮｯﾄ ｵｵｹﾞｻｼﾞｬﾅｲｶ? ^^;;）

その後、充分満足したまいえは、義父に感謝して納竿とした。

早速、釣り場でメジナとボラを締めた。ボラは刺身で食べるために細心の注意を払い、
内蔵もとった。

帰り道、国道沿いにある町営のお魚センターを覗いた。町営でかなり安かったため、買
い物好きの義父は、まいえがトイレにいっている間に、たくさん買い込んでいた。

マダイ１匹、ヒラメ２匹、カツオ１匹、カマス４パック、ウルメイワシ４パック。^^;

帰り道、リターンラッシュに見事に巻き込まれ１時間半の道のりを３時間以上掛かって
しまった。疲れたぁ。
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ボラの刺身は、予想に反してとても美味しかった。すこし柔らかい感じがしたので、洗
いにするともうひとつ美味しそうである。

更に、メジナの塩焼きもかなり美味しく、猫のようにがっついてしまった。義母による
と塩を多めにしておくのがコツだそうである。

魚のアラは、アラ汁とアラ煮にして美味しくいただいた。

疲れたが充実した１日であった。　三重のお魚さんに　感謝！感謝！
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最後まで私の駄文にお付き合い頂いた皆様にも感謝いたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まいえin茨城（取手）