初めまして、長岡と申します。真家さんとは同じ通信の学生で、スクーリングで知り合いました。それが縁で真家さんが受講できなかった科目のレポートをすることになりました。なにぶん2ヶ月近く前の出来事なので、既に細かい部分が曖昧になっております。また、残念なことにその時の様子を伝える画像もありません。というわけで、私のノートを中心にどんな内容だったかをお伝え出来ればと思います。文字ばっかりですが、よろしかったらしばらくおつきあいください。
『保育原理』(7月26日〜28日)受講レポート
ものを作ったり、歌を歌ったり、体を動かしたりということが多かったスクーリングの中では唯一と言っていい講議のみの科目でした。あてられることも発表もなく、ひたすらテキストにアンダーラインをひき、またノートをとりました。教材は教科書と初日に配られたレジュメ。また1日に1回位ビデオをみました。
<1日目;7月26日(月)>****************************************************
〜理想的な保育者像〜
自分なりの理想的な保育者像をつくる(保育者になる動機づけとして大切)。
1、資質
@健康であること
A子ども好きであること
条件)イ、保育者としての責任感や使命感をもつこと。
ロ、子どもと一体になれること → 内在的超越
2、能力
@保育の哲学と科学についての理解
A豊かな想像力
B明朗・明快な態度
Cユーモアのある態度
D誠実な態度
E忍耐強く待つことのできる姿勢
F一人一人を大切に育てる姿勢
〜叱らぬ保育の実践〜 参考文献「叱らぬ保育の実践」雫田静志著/黎明書房刊
(1)心理的な実験:叱ることは精神的にも身体的にも影響をもたらす。
(2)叱ることの心理
@叱る側の心理:叱る瞬間に憎悪を抱く
A叱られる側:心にしこりが残る
(3)叱って成功した場合:愛をもって叱る。
(4)叱らぬ保育の方法
@保育者の生活が幸福でなければならない。
A常に子どもを理解しようと努めなさい。
B信じて待ちなさい。
C子どもに激励と賞賛を与えなさい。
D余裕を持って子どもに接しなさい。
E子どもの美点をほめ、欠点は大目にみる。
〜保育の場〜
◎人間の保育(教育)
< 意図的教育→ 明確な目的・内容・方法 例)保育所、幼稚園、学校等
<無意図的教育→不明確な目的・内容・方法 例)家庭、地域社会
(1)家庭
@家庭の意義
イ)家庭には親子間特有の情緒的交流がある。
ロ)家庭は子どもを保護、養育する場である。
ハ)家庭は子どもにとって社会化の基礎をつくる場である。
ニ)家庭は子どもにとってしつけ(基本的生活習慣)を身につける場である。
ホ)家庭は子どもにとって一生を通じ所属し続ける場である。
A核家族が育児にもたらす問題点
イ)母親の育児への負担が増大する。
ロ)母親の育児知識が乏しい。
ハ)都市化による地域社会との断絶やいわゆる父親不在のため、相談相手を失いがちになる。
ニ)家庭内の対人関係が乏しいため、子どもの社会化が著しく制約を受ける。
ホ)家族がもろく、不安定になりがちである。
(2)施設保育(幼稚園、保育所):特質
@保育の専門家がいる。
A施設・設備がある程度整っている。
B仲間がいる。
〜保育所の一日〜ビデオ鑑賞をとおして
(1)保育園と幼稚園の比較
(2)デイリープログラム
<2日目;7月27日(火)>****************************************************
前日からの続き
(3)育児相談事業
(4)これからの保育所の方向性
@保育の充実〜0、1、2才児保育の充実
A地域社会のニーズに対応〜子育て相談
〜保育の目的と内容(幼稚園)〜
(1)教育目的の法制
日本国憲法(S21)…教育の諸法令の絶対的基礎
↓
教育基本法(S22)…国民教育の基本的理念、精神
↓
学校教育法(S22)
↓
幼稚園教育要領(教育内容の国家的基準)
◎幼児教育の目標 <・知識 ・技術
(ねらい) <・心情 ・意欲 ・態度
〜保育の目的と方法(保育園)〜
・児童福祉法(S22)第39条、保育の目的
・保育所保育指針
第1章 総則
「保育所は、児童福祉法に基づき保育に欠ける乳幼児を保育することを目的とする
児童福祉施設である。」
目 標)ア、養護 イ、健康 ウ、人間関係 エ、環境 オ、言葉 カ、表現
← 教育 →
ねらい)養護;保母が行わなければならない事項
教育;子どもが身につけなければならない事項
内 容)養護;保母が適切に行うべき基礎的な事項
教育;保母が援助する事項
〜保育の方法〜
(1)教育要領の方法
@幼稚園教育は環境を通して行うもの。
A幼児期にふさわしい生活の展開。
イ)教師との信頼関係に支えられた生活
ロ)興味や感心に基づいた直接的な体験(経験)が得られる生活
ハ)友だちと十分に関わって展開する生活
B遊びを通しての総合的な指導
C一人一人の子供の発達の特性に即した指導
(2)保育指針の方法
〜遊びの指導〜
(1)ルール遊び
(2)役割遊び
<3日目;7月28日(水)>****************************************************
〜保育の評価〜
(1)評価とは
保育の評価とは幼児の行動や生活態度を判断することであり、保育評価を通じて保
育目的の達成の程度を判定し、改善に役立てることである。
(2)保育評価の種類
@保育実践の評価 A子どもの評価 B保育者の(自己)評価
(3)子どもの評価(理解)
@教育的立場に立って評価する。
A発達的立場に立って評価する。
B客観的立場に立って評価する。
C内発的動機を重視する立場に立って評価する。
D全体的な子どもの姿を見失わない評価をする。
E個人差を尊重する評価をする。
〜生活習慣〜
(1)意義
(2)指導の留意点
〜保育の計画〜
(1)保育の全体的な計画
(2)指導計画
ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました。以上で講議はおわりです。更に最終日はまとめのテストがありました。全て持ち込み可という条件でしたが、時間があまりなく焦って書いたことを思い出します。以下に設問をのせましたので参考にして下さい。なお当日は3問中2問を選択せよというものでした。
設 問
【1】「叱らぬ保育」に対するあなたの意見を書きなさい。
【2】保育所の保育士として幼稚園教諭と異なる役割、仕事、保育について書きなさい。
【3】保育者の役割にはどのようなものがあるか書きなさい。