音楽U(8/5-8/7)

[8月5日]

 音楽Uは、音楽の基礎的な理論と声楽です。先生(小林久美先生)から、最終日に試験をやる、○○が出来ない限り合格はさせない、再試験はしない、との厳しい言葉があり、緊張が走りました^^;。

 さっそく授業です。音部記号(ト音記号、ヘ音記号)、拍子(2/4、6/8など)、音符(全音符、2分音符・・・)、5線、大譜表などの基礎的なことを、教科書と新兵器の5線入り白板(このために作ってもらったとか)を使って丁寧に教えてくれました。

 すこし眠くなってきたところで、声楽の練習です。音のはじまりは「ラ(La:イタリア語)」、人が生まれるとき、ラの音で産声を上げる、とのことで、先生が鳴き声の真似をしました。「あぁ〜」「あぁ〜」・・・とても上手です。みんなで真似をしました。他の音も、音のイメージが付きやすい様に、振りを付けながら声を出す練習をしました。例えば、「ラ」は開いた両手の人差し指で眉毛をなでながら、横に広げます。「ラ〜」。

 ピアノの12音(黒鍵を含む)は、1オクターブ(振動数が倍になるまでの音の範囲)を12等分したものとか(私は黒鍵は、白鍵の中間の半端の音だと思っていました^^;)。これは、17世紀にバッハと言う人が、大勢で歌ったり、楽器を演奏したりできるように決めたものらしいです(音階−平均律)。

 

 昼休みに桑田さんが、「先生の血液型が分かった」と言い出します(桑田さんと同じO型だとか)。私がO型以外ということで賭をしました。結果桑田さんの勝ちで、帰りにクレープセットをおごりました(ホントに聞きに行くとは思わなかった;o;)。

 午後からは、声の出し方を勉強しながら、歌を歌いました。ソルフェージュ(仏solfe'ge:音を実感しながら歌うこと)が大事との話。常にチェックマンを意識しましょうとのことでした。音は、水と同じで、低い方へ低い方へと下がりやすいらしいです。音は点(音符にあった高さの音を出す必要がある)、お腹で声を出す(おしぼりを絞るように)、明るい顔で(音が下がらないように)といくつかのアドバイスの後、歌です。チェックマンの話の通り、歌の途中で、何度も具体的なアドバイスを頂きました。子供に対して歌うには、表現力(多少音が外れても)が大切とのことでした。

 ・・・O型を見破られた先生は、ちょっと動揺されていた様子で「O型だから・・・」を連発されていました^^;。

 

[8月6日]

 常磐線が遅れました(亀有駅で人身事故)。私も10分ほど遅刻してしまいました。

 午前中は歌から入ります。前日先生がピアノの弾ける人に伴奏を頼んでらしたとのことで、生徒が順番にピアノ伴奏します。先生のチェックマンは健在で、常にアドバイスが入りながら(ピアノにも結構厳しいアドバイスが^^;)、10曲ほど歌いました。朝一番で眠いこともあって、初めはぼんやりした感じの歌(音が下がっている?)が、先生の的確なアドバイスで、見違えていきました。

 授業も少し高度(?)な話になりました。まず「音程」(音と音の距離)です。同音(例:ドと同じ高さのド)が1度(ちょっとややこしい)。1音ずれる(例:ドと同じ高さのレ又はシ)と2度。・・・。これが「完全系」(音が混じらない)と「長短系」(音が混じり合う)に分かれます。鍵盤の黒鍵を挟まない箇所(ミとファ、シとドの2箇所)の挟み方で決まるようです。これに、調子記号(♯、♭など)がついて2音の距離が変わることで、長2度→短2度→減2度などと変化します(教科書参照^^;)。これを両手を使いながら分かりやすく教えてくれました。

 昼休みに新幹線で通っている方(長岡さん)と一緒にご飯を食べました。保育園で事務をされているそうです。男性は寮がないので遠い方は大変ですね。 

 授業はさらに難しくなります。「音階」(ハ長調など)です。私はこれが(教科書を読んでも)さっぱり分からなかったので、ちょっと楽しみにしてました。

 まず、ハ長調(普通のドレミファソラシド)が基本です。この初めの音(ここでは「ド(和名ではハ)」)が主音と言って調の名前の頭に付きます。この主音から音が上がっていくのですが、「長調」の場合は上がり方が次のように決まっています。「全音(以下全)」→「全」→「半音(以下半)」→「全」→「全」→「全」→「半」。これは、ピアノの鍵盤での移動距離を表しています。半音では1つ分(黒盤を含む)、全音では2つ分移動します(例えば初めの全音は、「ド」の次の音が、「ド」→「ドの右の黒盤」→「レ」と移動して、「レ」になることを示します)。

 ちなみに短調の場合は、全半全全半全全です。

 後は主音を変えていきます(主音が「ソ(和名のト)」ならト長調、「レ(和名のニ)」ならニ長調など)。主音によっては、音の一部(主音の場合もあります)に、調子記号(♯、♭)が付きます。譜表(5線)では、調子記号を音部記号(ト音記号など)の右の該当する位置(調子記号が付く音の高さの位置)に書きます。

 ハ長調では調子記号はなし。ト長調では#が1つ(「ド」の位置)。ニ長調では#が2つ(「ド」と「ファ」の位置)。・・・へ長調では♭が1つ(「シ」の位置)、ロ長調では♭が2つ(「シ」と「ミ」の位置)。・・・となります。

 長調の5音目(ハ長調では「ソ」)を「属音」、4音目(同じく「ファ」)を「下属音」と呼ぶのですが、長調の「属音」を主音に持っていったもの(5音下げる?)に#が(1つずつ増える)、「下属音」を主音に持っていったもの(4音下げる?)に♭が(1つづつ増える)付きます(#系:ト→ニ→イ→ホ→ロ→嬰(#)へ→嬰(#)ハ、♭系:へ→変(♭)ロ→変ホ→変イ→変ニ→変ト→変ハ)。授業のお陰で大分分かってきました。

 宿題がでました。「まっかな秋」の写譜です(5線譜にすべて書き写す)。明日の試験では、これを移調(例:調2度上げる)するとのことでした。注意点は、右手と左手がずれないように注意して書くとのことでした(あゆみに邪魔されたので深夜に書きました)。

[8月7日]

 最終日です。夏期のスクーリングも今日で終わりです;o;。

 今日は午後2時から試験とのことで、何やら騒がしいです。私も不安な所をまわりに聞いてまわりました(特に隣の席の和田さんや寺澤さんには大変お世話になりましたm(_'_)m。

 授業は昨日に引き続き、生徒の伴奏で歌です。伴奏の皆さんは、昨日よりさらにレベルアップされていました(昨日の今日で引けるなんてすごいです)。皆さんお疲れさまでした。先生は、ピアノの伴奏で歌うこと(ピアノと歌のアンサンブル)はレコードで歌うのとは違うことを強調されていました。

 歌の後で、移調のやり方を教わります。簡単な手順は以下のとおりです。
 (例:ト長調の曲を、「長2度」上げる)
 1.その曲の調を把握する。
   (長調なら#や♭の数で分かります(例:#が1つなら「ト長調」))m
 2.その曲の調の主音を指定の度数下げて、移調後の調を把握する。
   (移調が「長2度」なら2つ、「短2度」なら1つ(ともに黒盤含む)ずらす。
    例:ト長調の主音の「ソ」を、長2度上げると「ラ(和名のイ)」になる
    (「ソ」→「ソの右の黒盤」→「ラ」)ので、イ長調)
 3.大譜表を書いて、調にあわせて音部記号の右に調子記号を書く。
   (例:イ長調の場合は、#3つをファドソの位置に書く)。
 4.移調の距離に合わせてすべての音符の位置をずらす。
   (単純に移動します。例:長2度上げる場合には、「2度」分(1つ上に)ずらします)
 5.臨時記号(#♭など)が付いている音符に、移調後の臨時記号を付ける。
   (例:ト長調の「ソ」に#が付いている場合、長2度上げると「ラ」の#になるので、
    4.で移動後の「ラ」の真左に#を付けます)

 移調は、音域が狭い子供のために、先生としては、必ず覚えておく必要があるとのことでした。

 昼休みは食堂に行きましたが、ここでも勉強会です。

 

 午後から簡単な説明の後、試験です。今回の課題は、「まっかな秋」を長2度下げた譜表を書くことでした(2度でよかったぁ^o^)。結構大変でしたが、なんとか全部書くことができました。優しい先生でよかったです。

 最後に挨拶をして、夏期のスクーリングも終了です;o;。みなさんありがとうございました^o^。

 

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